東京都旅行業協会、新会長に小松信行氏 村山会長は顧問に就任
2025年6月23日(月)配信

東京都旅行業協会(村山吉三郎会長、730会員)は6月17日(火)、東京都内で2025年度定時総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、新会長に小松信行副会長(キャンディツアー)を選出した。村山会長は退任し、顧問に就任した。

小松新会長は「前会長が3期6年を務められ、既に(協会の)顔になっているところで引き継ぐことになり、非常に身の引き締まる思い」と心境を明かした。同協会に入会する会員が増えていると話し、新規会員について「一番大きな違いは旅行会社でありながら業態がかなり変わっている。今後、皆様の業態を調査させていただき、協会で行われる適切な事業や、皆様に役立つ事業の参考にして進めていきたい」と抱負を語った。
村山会長は「昨年度は国内観光活性化フォーラムを初めて東京で開催できた。全国の支部長からも、東京ならではの国内活性化フォーラムが無事に済んで良かったと御礼もたくさんいただいた。これも皆様が一致団結したことで成功できた」と話し、会員に向けて感謝の言葉を贈った。

一方で、国内の宿泊単価の値上げ傾向に危機感を訴え、「旅行需要を回復するためには新しい旅行のスタイルを作っていかなければならない。協会としても、有益性のある情報を発信していきたい」と力を込めた。
来賓として出席した東京都の前田千歳観光振興担当部長は「旅行の本格的な回復に向けて、さらなる弾みをつけていかなければならない」との認識を示した。協会の会員に向けて「一緒に東京の魅力を伝えるようなツアーなど開発していき、今後とも東京の観光産業の牽引役として協力してほしい」と語った。
今年度は、旅行業者や旅行者に有益な情報の提供と発信を心掛け、会員の声を適切に汲み上げ、引き続き関係省庁に要請や陳情を展開する。あわせて、団体旅行の促進に向けて団体バス利用補助金など補助事業を自治体などに働き掛けていく。

総会後、受入施設で構成する東京都旅行業協会協定会員連盟(児島博司会長)と名刺交換会を開き、同連盟の会員が送客を呼び掛けた。合同懇親会も開催され、来賓のあいさつを同協定会員連盟の児島会長、㈱全旅の中間幹夫社長、旅行新聞新社の石井貞德社長の3人が行い、盛会裏に終わった。