旅客機墜落 インド政府が調査委設置 3か月以内に報告書を公表

インド西部で乗客乗員240人あまりが搭乗していた旅客機が市街地に墜落した事故について、地元メディアは、地上も含めると死者が270人を超えたと伝えています。事故原因の究明に向けて、インド政府は軍や警察なども交えた調査委員会を設置し、3か月以内に報告書を公表することになりました。

インド西部グジャラート州のアーメダバードで12日、「エア・インディア」のアーメダバード発、イギリス・ロンドン近郊のガトウィック行きの旅客機が離陸直後に墜落し、乗客1人の生存が確認されたものの、残る乗客乗員241人が死亡しました。

旅客機は地元の医科大学の寮や住宅が建ち並ぶ市街地に墜落し、NHKの取材に応じた現地の医療関係者によりますと、当時、寮では多くの学生が食堂で昼食をとっていたところ、機体が建物に激突したということです。

この寮では学生4人が死亡、40人以上がけがをしたほか、ここで働いていた人やその家族も犠牲になったということで、地元メディアは、地上も含めると死者は270人を超えたと伝えています。

一方、事故原因の究明が急がれるなか、インド政府は14日、航空当局による調査とは別に、政府高官や軍、警察などによる調査委員会を新たに設置したことを明らかにしました。

この委員会は、3か月以内に報告書を公表するとしていて、16日、最初の会合が開かれる予定です。