先月、韓国南西部のムアン(務安)空港で韓国のLCC=格安航空会社「チェジュ(済州)航空」の旅客機が胴体着陸したあと炎上し、乗客乗員179人が死亡した事故では、韓国の事故調査委員会が、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会などと合同で事故原因の調査を進めています。
韓国メディアは、NTSBが回収されたフライトレコーダーとボイスレコーダーの分析を試みたものの、旅客機が炎上する4分前からいずれも記録が途切れていたと報じました。
炎上の4分前には、旅客機のパイロットがバードストライクが起きたと管制塔に伝え、救助を求める遭難信号を出して着陸をやり直すと通知していましたが、それ以降の記録は残っていなかった形です。
通信社の連合ニュースは、専門家の話として、機内で電気系統の障害が起きて2つのレコーダーの記録がほぼ同時に途切れたとの見方を示し、エンジンが2つとも停止して電力の供給が止まった可能性もあると伝えています。
事故をめぐっては、事故調査委員会が、エンジンの残骸から鳥の羽根が見つかったと明らかにしていて、バードストライクによるエンジンへの影響などについても調査が進められています。

韓国旅客機事故 フライトレコーダーなど4分前から記録途切れる
先月、韓国の空港で旅客機が着陸に失敗し、179人が死亡した事故で、回収されたフライトレコーダーとボイスレコーダーを分析した結果、いずれも事故の4分前から記録が途切れていたことが分かりました。専門家は機内で電力の供給が止まった可能性を指摘していて、航空当局が経緯を調べています。