青春18きっぷサービス変更 複数人での利用不可、期間は連続のみに

細沢礼輝
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 全国のJR線を走る普通・快速列車が乗り放題となる「青春18きっぷ」のサービス内容が大きく変わる。1枚の切符で複数人が同乗したり、期間を空けて利用したりできなくなる。JRグループは「自動改札機を利用できるようにした結果、複数人利用などができないシステムとなった」と説明している。

 新たなサービス内容は、11月26日から発売される冬季用から摘要される。利用期間は12月10日から来年1月10日までで、従来の5日間用(1万2050円)に加え、3日間用(1万円)も登場する。自動改札を利用できるようになった一方で、1枚の切符を複数人で利用することはできなくなり、利用期間も開始日から連続する5日間か3日間に限定されることになった。

 青春18きっぷは国鉄時代の1982年に登場し、これまではグループ旅行で5日分を同時に使うことができた。また、有効期間内であれば、連続せずに期間を空けて利用することができた。

 このため、JR各社によると、サービス内容の改定を発表した24日以降、「使いづらくなり、改悪だ」「若者が使いにくくなる」などの声が寄せられているという。

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この記事を書いた人
細沢礼輝
東京社会部|鉄道担当
専門・関心分野
鉄道を中心とした運輸部門
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    曽我部真裕
    (京都大学大学院法学研究科教授)
    2024年10月27日17時12分 投稿
    【視点】

     ヘビーユーザーというほどでもありませんが、私もかつてお世話になったので残念な思いです。そもそも、路線廃止や特急優先で普通列車での旅行が年々難しくなって来ていることと合わせて、18きっぷを使った貧乏旅行は昔よりもしにくくなっていると思います

    …続きを読む