俳優の妻夫木聡さん 台湾の「観光アンバサダー」に就任

新型コロナの感染拡大前の半分以下に落ち込んでいる日本からの観光客を増やそうと、俳優の妻夫木聡さんが台湾の観光当局の「観光アンバサダー」に任命され、25日、都内で就任式が行われました。

大手旅行会社によると、台湾は日本にとって韓国などと並ぶ人気の観光地です。

しかし台湾観光署によると、去年日本から台湾を訪れた人は延べ92万人余りと円安などの影響もあり、新型コロナの感染が拡大する前の2019年の半分以下にとどまっているということです。

25日、都内で開かれた台湾の「観光アンバサダー」の就任式には妻夫木さんが出席し、「台湾は『第2のふるさと』のような場所です。まだ知らない台湾の魅力を知ってもらえたら」とあいさつしました。

そして、台湾観光署トップの周永暉署長が「一緒に頑張りましょう」と妻夫木さんに日本語で声をかけ、任命書を手渡しました。

就任式では、来月から日本で公開予定の台湾のプロモーションビデオのメイキング映像も公開されました。

ビデオは台北や、台湾中部の観光地でお茶が有名な阿里山など4か所で撮影され、妻夫木さんはこのうち、阿里山でお茶を摘んだ体験が「いちばんの思い出だった」と振り返りました。

台湾観光署の周永暉署長は、「台湾に来たことがない人はもちろん、来たことがある人にも新たな楽しみを見つけにきてほしい」と話していました。