「中国需要の取り込みを」 松山・道後温泉で宿泊業者らが意見交換
神谷毅
道後温泉旅館協同組合は22日、松山市内で、愛媛県や市、観光団体などと意見交換した。コロナ禍で2020年2月から運休している松山空港(同市)と上海空港を結ぶ便に再開の動きがあるとして、「中国需要の取り込みを」などの意見が出た。
松山―上海便は中国東方航空(上海市)が毎週月、金曜に各1往復、計4便運航していた。
この日の意見交換に参加した宿泊業の関係者が「中国東方航空から早ければ今秋に就航(再開の)可能性があると情報を得た」と言及。「積極的に受け入れたい。(中国からの観光客の取り込みは)早めの情報がないと動きにくい」と県などに対応を求めた。
県航空政策室によると、現時点で中国東方航空から正式な連絡などは受けていないという。
外国人観光客の増加をめぐっては最近、コンビニエンスストアの上に富士山がのったような写真を撮ろうと山梨県内の歩道に訪日客が集まり、マナーが問題となった。
意見交換では「オーバーツーリズムで地方に訪日客が流れる可能性がある」として、「愛媛県としても需要をどれくらい取り込むか旗(目安)があったほうがいい」との指摘もあった。