熱海の昨年の宿泊客数、コロナ前の9割 日帰りは増加も人手不足響く

村野英一
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 静岡県熱海市は2月26日、2023年の年間宿泊客数(入湯税ベース)が283万2911人だったと発表した。22年よりも約54万人(24%)増えたが、コロナ禍前の9割程度にとどまった。一方で、日帰り客はコロナ前をやや上回ったとし、宿泊客数だけが回復に至らない要因にはホテル・旅館の人手不足を挙げた。

 宿泊客数は2010年代に増える傾向が続き、19年は約312万人。コロナのため20~22の各年は約186万人、約153万人、約229万人だった。23年は月別最多が8月の約35万人だったが、4月は約19万人、6月は約17万人などと伸びず、300万人台を回復できなかった。

 市は日帰り客数の傾向を市営駐車場利用者数から推計。19年の約45万台が23年には約48万台に増え、日帰り客はコロナ前よりもやや増加したとみている。

 斉藤栄市長は「宿泊施設は人手不足のため稼働率を高められない。閑散期や平日に来る人を増やすため、ビジネスや外国人(の誘客)に力を入れたい」と述べた。(村野英一)

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