石川 馳知事 “有識者の意見聞き5~6月めどに復興プラン策定”

能登半島地震から1か月となり、石川県の馳知事は新たに立ち上げた部局横断の本部の会合で、有識者の意見を聞きながら、ことし5月から6月をめどに復興プランを策定する考えを示しました。

馳知事は1日午前の記者会見で、「亡くなられた方は思わぬ自然災害で突然、人生の幕を閉じることになった。この悲しみを理解しながら、前を向いて歩いていかなければならない」と述べました。

県が進めた旅館やホテルを活用した2次避難については、「送り出し側と受け手側のマッチングや情報共有が混乱し、十分でなかったことはおわび申し上げる」と陳謝しました。

そのうえで、北陸新幹線が来月、県内で全線開業し、観光需要が高まることなどを踏まえ、「長期化を避けなければならない」と指摘し、次の住まいの選択肢の提示を進める考えを示しました。

一方、午後には、新たに立ち上げた部局横断の「能登半島地震復旧・復興本部」の初会合が開かれました。

この中で馳知事は「被災者支援に加え、『創造的復興』に向けた具体の取り組みに着手してほしい。単なる復旧ではなく、能登のブランド力が一層高まるような復興を行う」と述べました。

そして、有識者が提案や助言などをするアドバイザリーボードの意見を聞きながら、ことし5月か6月をめどに復興プランを策定する考えを示しました。