奈良市 ふるさと納税返礼品を観光客にPR 今年度目標金額10億円

奈良市は、ふるさと納税の寄付額を増加させるため、目標金額を10億円に設定して観光客などをターゲットに返礼品をPRする取り組みを行っています。

奈良市の昨年度のふるさと納税の寄付額は3億円余りとなりましたが、ほかの自治体に対する奈良市民の寄付額が年々増えていて、今年度の奈良市の市民税の控除額はおよそ14億円となるなど、減収が続いています。

このため、奈良市は12月13日にプロジェクトチームを立ち上げ、市内を訪れる観光客などをターゲットにふるさと納税の返礼品などをPRする取り組みを行っていて、近鉄奈良駅前では市の担当職員が返礼品のいちごをふるまいながらパンフレットを見せて寄付を呼びかけました。

いちごを試食した神奈川県の30代の主婦は「直接話を聞いて、奈良市へふるさと納税をしようかなと思いました」と話していました。

奈良市によりますと、12月25日までにこれまでで最も多い4億1000万円余りの寄付があったということで、市は、今年度の目標金額を10億円に設定して12月31日まで取り組みを続けることにしています。

プロジェクトチームの小西啓詞チーム長は「インターネットのサイトでさまざまな情報を発信するとともに、返礼品も充実させられればと思います」と話していました。