和歌山県がAIの業務利用ガイドライン策定 職員9割「効率上がる」

松永和彦
[PR]

 文章や画像をつくり出す生成AI(人工知能)について、和歌山県は20日、職員が業務で使う際のガイドラインを策定したと発表した。今夏から実験的に利用してきたが、その後のアンケートに、9割の職員が業務の効率が上がると思うと回答した。早ければ年明けから利用を始める。

 県行政企画課によると、実証実験は8~11月にかけ、同課や観光交流課、国際課など計10課でアイデア出しや文章案の作成、文章の翻訳などの業務で使用した。アンケートでは40件の回答があり、「生成AIを利用して仕事の効率が向上すると思うか」との質問には、計37件が「大幅に上がる」「上がる」と答えた。業務時間の削減効果も確認できたという。

 県のガイドラインでは、生成AIの利用は安全性が確保された県との契約に基づくサービスに限定▽生成物をそのまま使用せずに加筆修正――といった注意事項に加え、活用の事例集などが記されている。一方、画像の生成AIは使用しない。

 岸本周平知事は20日の定例会見で「非常に大きい効果がある。ガイドラインに基づいてトライ・アンド・エラーでやってもらいたい」と話した。(松永和彦)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません