【石川】日本経済団体連合会（十倉雅和会長）と北陸経済連合会（金井豊会長）による北陸地方経済懇談会が27日、金沢市内のホテルであった。鉄道など北陸の社会基盤整備の状況を踏まえ、成長と分配の好循環の実現に向けて話し合った。

　経団連の十倉会長は懇談会後の会見で、来年3月の北陸新幹線金沢―敦賀間の開業について、「北陸は非常に魅力的な地域。食、自然、山々の景観、すばらしい」と触れ、「観光やビジネスの訪問客がかなり増加すると思う」と経済効果に期待感を示した。

　未着工の敦賀以西については、「関係者と地元住民の了解をとりつけ、（全線開業の）議論を進め、一刻も早く実現することを期待している」と述べた。

　北経連の金井会長は、「関西の経済界に『一緒に機運醸成に努めましょう』という働きかけをしている」と話し、「国には全線開業に向けてのスケジュール感を早く示してほしいと要請している」と述べた。（朝倉義統）