「世界最高級」の客船が日南寄港、全室スイート150万円から

平塚学
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 「世界最高級」とされる客船「セブンシーズ・エクスプローラー」(5万5千トン)が18日、宮崎県日南市の油津港に初めて寄港した。欧米や豪州を中心とした乗客たちがバスツアーで繰り出し、県内観光を楽しんだ。

 米国の会社が運航する国際クルーズ船は、約600億円をかけて建造され、2016年に就航した。全客室が海に面してバルコニー付きのスイートルームになっている。船内にはフレンチやアジア料理など八つのレストランとカフェがあり、プールやトレーニングジムなどがある。

 12日間の日程で、横浜を発着して神戸、広島、韓国の釜山、長崎、鹿児島などを経由して油津港に寄港。旅行会社によると料金は変動制で、最安値でも約150万円という。

 早朝に港に停泊すると、岸壁では歓迎のセレモニーがあった。乗客はバスに乗り込み、日南市の飫肥城や宮崎市の青島、串間市の都井岬などを観光した。

 米国コロラド州デンバー在住のゲリー・シュターツさん(66)は妻とその妹夫婦、友人の計6人で参加。「とてもいい旅ができている。清水港に寄港して見た富士山が美しかった。建物や橋なども素晴らしいが、日本は人々がとてもフレンドリーで思いやりに満ちている。小さな都市にこそ魅力がある」と話した。(平塚学)

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