鳥取―台湾線、年明けにチャーター便 タイガーエア社方針

大久保直樹
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 台湾の格安航空会社(LCC)タイガーエア台湾の陳漢銘(チェンハンミン)会長が12日、鳥取県知事公邸で平井伸治知事と面談し、年明けに県内空港と台湾を結ぶ週2往復のチャーター便を運航させる方針を明らかにした。実現すれば同社の県内への運航は初めてとなる。定期便化も視野に入れているという。

 この日、県内空港へのチャーター便や定期便の運航に向け、両者が協力する覚書を締結。同社は今春、岡山―台北線で運航を再開しており、陳会長は「岡山と鳥取で路線ができると、中国地区や山陰エリアで経営を幅広く展開できる」と話し、鳥取県内への就航に意欲を示した。

 陳会長によると、運航する期間は未定だが、機材はエアバスA320(180席)を使用し、山陰両県を巡る台湾のツアー客向けに販売するという。鳥取空港か米子空港のどちらに就航するかは検討中という。

 陳会長は9日に県内入りし、台湾の旅行会社「スタートラベル」の幹部らと各地を視察。青山剛昌ふるさと館(北栄町)や三朝温泉(三朝町)、はわい温泉(湯梨浜町)などを回った。今後、旅行会社と協議し、年明けの運航開始に向けた準備を急ぐ。

 陳会長は知事との面会後、報道陣の取材に応じ、「まずはチャーター便でスタートし、その後、定期便に移ることができると自信を持っている」と述べた。

 平井知事は「受け皿作りも大切だ。台湾のお客様に満足して頂き、こちらからビジネスや観光で台湾へ行く方もサポートし、近い将来の定期便化につなげたい」と話した。

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この記事を書いた人
大久保直樹
神戸総局|東播地区担当
専門・関心分野
地方自治・過疎問題・原発・史跡などの文化財