去年の訪日外国人のビザ発給件数 前年比14倍も 最多時の6分の1

去年1年間に日本を訪れる外国人に発給されたビザは、中国人やベトナム人などを対象に129万件余りで、水際対策の緩和によって前の年の14倍に増えましたが、コロナ禍前の過去最多だった年と比べると6分の1にとどまりました。

外務省の発表によりますと、去年1年間に在外公館が、日本を訪れる外国人に発給したビザは129万件余りでした。

新型コロナの感染拡大によってここ数十年で最も少なくなった前の年と比べて14倍に増えました。

水際対策を段階的に緩和し、留学生や技能実習生などが増加したためだとしています。

国籍別では
▽中国が18万件余りで最も多く、次いで
▽ベトナムが17万件余り
▽フィリピンが13万件余り
▽韓国が10万件余りなどでした。

ただ、ビザの発給件数は、コロナ禍前と比べると、過去最多だった令和元年の6分の1にとどまっています。

個人の外国人旅行客が入国できるなど、水際対策が大幅に緩和されたのは去年10月で、旅行客の動向がビザの件数に本格的に反映されるのはことし以降になるとみられます。