インバウンド消費拡大へ “国際会議の数 世界5位以内に” 政府

インバウンド消費の拡大に向けて、政府は国際会議の誘致を進め、2030年までに会議の開催回数を世界5位以内とするなどの新たな目標を盛り込んだ実行計画をまとめました。

政府は、できるだけ早い時期の年間5兆円のインバウンド消費の達成や、2025年までに日本を訪れる外国人旅行者の人数をコロナ禍前と同じ水準の3200万人に増やす目標を掲げています。

政府は、目標の達成には観光だけでなく、ビジネスや研究目的などで日本を訪れる旅行者を増やす必要があるとして、新たな実行計画をまとめ、30日の関係閣僚の会合で示しました。

この中では、国際会議の誘致を進めて、2030年までに国内での開催回数をコロナ禍前の2019年の世界8位から5位以内に引き上げることを掲げています。

また、海外のトップ大学と連携し、国際的な研究やビジネスを兼ね備えた拠点を創設するなどして、海外からの研究者の受け入れ人数をコロナ禍前のおよそ1万3000人から1万6000人へと2割増やすとしています。

会合で、岸田総理大臣は「コロナ禍によって、いったん世界中の交流が止まり、ビジネスや学術の分野の国際交流の回復が遅れている。新たな目標の達成に向けて官民一体となって取り組んでほしい」と述べました。