4月の景気ウォッチャー調査 3か月連続上昇 外国人旅行客が回復

働く人に景気の実感を聞く内閣府の4月の景気ウォッチャー調査は、日本を訪れる外国人旅行客が回復していることなどから、景気の現状を示す指数が3か月連続で上昇しました。

この調査は、4月25日から月末にかけて、働く人たち2000人余りを対象に、3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数にしています。

それによりますと景気の現状を示す指数は54.6と、前の月を1.3ポイント上回り、3か月連続で上昇しました。

内閣府は
▽外国人旅行客が回復していることで、観光地の小売店などの売り上げが好調なことや、
▽建設業や金融業などの非製造業が伸びていることが要因だと分析しています。

調査の中で、
▽中国地方のホテルからは「インバウンドの宿泊者が感染拡大前の水準に回復し、客単価も上昇傾向にある」とか、
▽北関東の経営コンサルタントからは「企業の生産活動が回復し、設備投資も積極的だ」という声もあがっていました。

また、2か月から3か月先の景気の先行きを示す指数は55.7と、前の月を1.6ポイント上回り、5か月連続で上昇しました。

これらの調査結果を踏まえ、内閣府は、ことし3月の調査で引き上げた「景気は持ち直している」という基調判断を維持しました。