広島旅行 18~22日は要注意 サミットで交通規制や入場制限

 新型コロナウイルス禍が沈静化し、観光需要が高まっているが、今月後半に広島旅行を考えている人は要注意だ。19~21日に広島市で先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれ、前後1日を含む期間は警備のため交通規制や観光施設の入場制限に遭う可能性がある。

 影響が大きいのが交通事情。広島県警などはサミット前後の18~22日の5日間、県内の高速道路と広島市中心部の一般道で、交通総量を50%削減する目標を立てている。各国首脳が移動する時の通行止めに伴い、渋滞するのを避けるためだ。

 通行止めは、山陽自動車道の本郷インターチェンジ(IC、三原市)―玖珂IC(山口県岩国市)間などで予定する。広島市内の一般道も規制対象で、路面電車や路線バスも一部運休を発表している。首脳が通る道路は警備上の観点もあり直前まで分からず、実際に通行止めが行われる道路は未知数な点が多い。

 観光施設も相次いで入場制限を公表している。世界遺産・厳島神社で知られる宮島(廿日市市)は、首脳たちが訪問する場合、18日正午から20日午後2時まで識別証のない人は入島できない。世界遺産・原爆ドームがあり、被爆の実相を感じられる平和記念公園(広島市中区)は18日正午から21日まで、原爆資料館を含めて入場できなくなる。

 地元官民でつくる広島サミット県民会議会長の湯崎英彦知事は「訪問を予定している方はサミット開催前後をぜひ外し、もっと広島を楽しめる時期に来てほしい」と呼びかけている。

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