宿泊特化型の新ホテル「マリオット・岡山津山」 道の駅に隣接、開業
礒部修作
宿泊に特化した外資系ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・岡山津山」が4月、岡山県津山市宮尾の道の駅「久米の里」の隣接地で開業した。積水ハウス(大阪市)と米国のホテル大手のマリオット・インターナショナルが、道の駅を拠点とした旅を提案するホテルと位置づける。県内では蒜山高原(真庭市)に続き2カ所目で、10道府県で24カ所目となる。
ホテルによると、3階建て延べ床面積約2880平方メートルで計78室。館内にレストランはなく、食事は道の駅や地元の飲食店を利用してもらう宿泊特化型で、地域の活性化も図る。今月11日に開業し、料金は1室1万4520円(税、サービス料込み)から。従業員は10人で、うち9人は県内出身者という。
新型コロナの水際対策の大幅緩和に加え、岡山空港の台湾定期便の再開などで回復する訪日外国人客(インバウンド)の宿泊も想定している。
セレモニーに出席した谷口圭三市長は「宿泊特化型ホテルは旅をする人への選択肢を増やすことができ、うれしく思う」と期待を寄せた。
積水ハウスの広報担当者は「利用者にはできる限り地元で食事や観光施設を堪能していただき、地域経済の活性化と地方創生の一助になれば」と話している。