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2022年 最も利用者が多い空港はどこ? 世界的に有名なあのハブ空港、コロナ禍を経て大きく回復

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国際空港評議会(ACI)が4月5日に、2022年に世界で最も利用者の多い空港トップ10を発表した。ACIは世界の空港の業界団体であり、ランキングには、旅客輸送量、貨物量など空港業界で使用される最新のデータが反映されている。2022年は空港利用者も前年を大きく上回り、世界有数のハブ空港がトップ10に返り咲くなど、パンデミックを経て国際線の利用が回復する上で重要な年となった。

2022年の世界の旅客数(速報値)は70億人近くに達し、2019年比では73.8%まで回復、2021年比で約53.5%増となった。旅客輸送に関しては、国際線と国内線を合わせた総旅客数と、国際線旅客数の2つのランキングが出ている。まずは総旅客数から見ていこう。

 

世界のハブ空港がランキングに復帰

総旅客数では首位のアトランタ空港をはじめ。トップ10はアメリカが5空港と半分を占めた。ただし、2021年は8つの空港がトップ10にランクインしたことと比べると、米国以外の国の空港の旅客数が大きく回復したことがわかる。なお、アメリカの空港はいずれも国内線旅客数のシェアが高い(75%〜95%)のが特徴的だ。

1位は米国南東部に位置するジョージア州のアトランタ空港で9370万人。2019年比15.2%減(2021年比23.8%増)で2年連続でトップに立った。次いで米国南部、テキサス州ダラスのフォートワース空港、米国西部コロラド州のデンバー空港、シカゴのオヘア空港、UAEのドバイ空港、ロサンゼルス空港、トルコのイスタンブール空港、ロンドンのヒースロー空港、インド・ニューデリーのインディラ・ガンディー空港、フランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港だった。

アメリカの空港は国内市場が好調であったためいち早く回復することができたが、2022年にはドバイ空港、ロンドンのヒースロー空港、パリのシャルル・ド・ゴール空港など、世界のハブ空港がトップ10圏外から上位に戻ってきた。なかでも最も大きな変化があったのは2021年の54位から8位にランクアップしたヒースロー空港だった。イギリス政府が2022年3月に新型コロナウイルス関連の規制を解除したため、前年比217.7%増となった。なお、2019年比では、米国・デンバー空港とトルコ・イスタンブール空港が増加に転じており、特にイスタンブール空港は23.2%増で、順位も2020年の28位から、2021年14位、2022年7位と順調に順位を上げている。9位のニューデリーのインディラ・ガンディー空港も今回初めてトップ10入りした。

アメリカに次ぐ航空市場である中国が再開したこともあり、今後順調に回復すれば国内・海外旅行の双方で利益をもたらすだろう。

 

国際線では9年連続でドバイ空港が1位

国際線旅客数の1位は、2014年にロンドンのヒースロー空港からその地位を奪って以降、連続して首位を守るドバイ空港だった。ついでヒースロー空港が前年7位から2位に復帰、アムステルダムのスキポール空港は3位を維持した。以下、パリのシャルル・ド・ゴール空港、イスタンブール空港、ドイツ・フランクフルト空港、スペイン・マドリードのバラハス空港、カタール・ドーハ空港、シンガポールのチャンギ空港、ロンドンのガトウィック空港となった。中でも9位のシンガポールのチャンギ空港は前年95位から、ロンドンのガトウィック空港は前年55位からのジャンプアップだった。いずれもコロナによる規制が解除されてから目覚ましく回復した。

 

航空貨物では香港空港が1位堅持

航空貨物はパンデミックの影響が少ないといわれている通り、2021年の航空貨物量は2019年比3.5%増だった。2022年は若干減少したものの、2019年比1.7%減でパンデミック前とほぼ変わらない。

総貨物量では1位香港空港(2019年比12.7%減)、2位メンフィス空港(2019年比6.5%減)、3位アンカレッジ空港(2019年比26.1%増)、国際貨物量では1位香港空港(2019年比11.4%減)、2位仁川空港(2019年比9.1%増)、3位上海空港(2019年比9.1%減)だった。成田空港は総貨物量で2019年比14.0%増の10位、国際貨物量で同15.5%増の5位となった。 

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