訪日外国人を呼び込む 全国11か所を「モデル観光地」に 観光庁

インバウンド需要の回復で、日本を訪れる富裕層の外国人を各地の観光地に呼び込もうと、観光庁は、全国11か所を「モデル観光地」に選定し、受け入れ態勢の支援を行うことになりました。

このモデル観光地は、観光庁が地方の各地から募集したもので28日、「東北海道」「北陸」「せとうち」「鹿児島・阿蘇・雲仙」など11の地域を選定したと発表しました。

観光庁は、複数年かけて観光戦略を集中的に支援する計画で、地域のプロモーションやブランド力の強化を担う専門人材の派遣や、外国人向けの観光ガイドの育成などを行うとしています。

また、日本政府観光局を通じて、海外の旅行会社への売り込みも行うということです。

観光庁によりますと、コロナ禍前、1回の旅行で100万円以上を消費する外国人富裕層は、東京や大阪といった大都市を訪問するケースが多く、訪問先を広げて地域経済の活性化につなげることが課題となっていました。

閣議の後の記者会見で、斉藤国土交通大臣は「外国人富裕層の地方への誘客を促進し、消費額の拡大と地方創生に取り組み、観光の質の向上を実現してまいりたい」と述べました。

11のモデル地域

★東北海道エリア(北海道)
★八幡平エリア(岩手県)
★那須および周辺地域エリア(栃木県)
★松本・高山エリア(長野県・岐阜県)
★北陸エリア(石川県・富山県・福井県・岐阜県)
★伊勢志摩および周辺地域エリア(三重県)
★奈良南部・和歌山那智勝浦エリア(奈良県・和歌山県)
★せとうちエリア(広島県・山口県・岡山県・香川県・愛媛県)
★鳥取・島根エリア(鳥取県・島根県)
★鹿児島・阿蘇・雲仙エリア(長崎県・鹿児島県・熊本県)
★沖縄・奄美エリア(沖縄県・鹿児島県)