国際線3年ぶり再開、台湾からの到着便はほぼ満席 岡山空港

小沢邦男
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 岡山空港(岡山市北区)で26日、新型コロナウイルスの影響で運休していたタイガーエア台湾の岡山―台北線の運航が、3年ぶりに再開した。同空港発着の国際線の再開は初めてで、伊原木隆太知事らが乗客らを出迎えた。免税品店の営業も再開するなど、空港内は訪日客復活への期待で包まれた。

 午後3時10分すぎ。ほぼ満席となる乗客178人を乗せたエアバスA320型機が、厚い雨雲の中から姿を現し滑走路へ。2台の消防車による歓迎の放水アーチをくぐり、無事到着した。

 ロビーでは伊原木知事や県のマスコット「ももっち」らがお出迎え。記念品を手渡して歓迎した。訪日10回目という放射線技師の黄慧敏さん(40)は岡山初訪問。「3年間待ちに待った。ちょっと緊張しているけど、後楽園での花見を楽しみにしています」。伊原木知事は「ようやく元のにぎわいが取り戻せるときが来た。岡山の景色や食を楽しんでもらいたい」と話した。

 到着便はほどなく台北への再開第1便に。国際線は昼過ぎから出発ロビーもにぎわい、95人がさっそく旅立った。岡山県矢掛町で割烹(かっぽう)を営む藤枝幸子さん(80)は、4年前に旅先で交流を深めた台湾人夫婦との再会が目的。「本当に楽しみ。これを機にお互いに何度も行き来できるようにしたい」と喜んだ。

 岡山空港にはコロナ禍前、四つの国際線が定期運航していた。岡山―台北線は当面、火、水、土、日曜日の週4往復の運航。5月27日からは毎日運航する。ほかのソウル線(大韓航空)と上海線(中国東方航空)、香港線(香港航空)は10月28日までの運休延長を発表している。(小沢邦男)

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