茨城空港で台北と定期便を再開 外国人客「常陸牛は絶対に食べたい」

林瞬
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 茨城空港で25日から、3年ぶりに国際便の発着が再開した。26日は台湾・台北との定期便が再開し、国際便の到着ゲート付近は降り立った人々の熱気があふれた。

 茨城空港の国際便は新型コロナウイルスの影響で、2020年3月から運休が続いていた。県空港対策課によると、台北市近郊の台湾桃園空港と茨城空港を結ぶ定期便は日曜と木曜に各1往復する。

 台湾からの到着便ゲートには26日、小美玉市ゆるキャラ「おみたん」や空港のPR大使が立ち、到着した客を出迎えた。やってきた人々は「いらっしゃいませ」という意味の「歓迎光臨」と書かれた横断幕の前で写真を撮っていた。

 台北市でホテルを経営する曽美絹さん(65)は、何度か茨城を訪れているリピーターだ。4泊5日の日程で県内の大洗磯前神社やひたち海浜公園を訪れる予定という。「茨城は都会よりのんびりできる。常陸牛も絶対に食べたい」とうれしそうに話した。

 県民も喜びの声を上げた。家族4人で台北旅行から帰ってきた水戸市の女性(43)は羽田空港を利用して出国したが、帰りは茨城空港を使った。「再開と聞いて、便利だなと思った。子どもたちも台湾が気に入ったみたいなので、これからはどんどん使えるようになれば」と話した。

 空港では再開を記念したセレモニーが開かれた。大井川和彦知事は「県内に観光客を呼び込める。美しい茨城を見てほしい」。県国際観光課の幡谷佐智子課長は「インバウンド回復の大きな一歩になった。県内を周遊してもらえるようなプロモーションを打ち出していきたい」と話した。

 25日から4月6日は、韓国の格安航空会社(LCC)・ジンエアーが、ソウル近郊の仁川空港と茨城空港を結ぶチャーター便を計6往復運行する。(林瞬)

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