岩美道路が全線開通 災害、医療の対応強化、ジオパーク観光に期待

大久保直樹
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 鳥取市から京都府宮津市まで約120キロの区間を結ぶ山陰近畿自動車道のうち、鳥取県岩美町の浦富インターチェンジ(IC)―東浜IC間(3・8キロ)が12日、開通した。これで同町の岩美道路(5・7キロ)が全線開通し、福部IC(鳥取市)から居組IC(兵庫県新温泉町)までの15・8キロが1本でつながった。

 今回の開通区間で約4分間の短縮効果があり、救急医療や災害の対応強化、山陰海岸ジオパークへのアクセス向上が期待されている。また、浦富ICそばの浦富高架橋は872メートルあり、鳥取県管理の高架橋では最長となる。

 12日は岩美町中央公民館で記念式典があり、県選出の国会議員や兵庫県と京都府の関係者ら約170人が出席。長戸清町長が「町内を高規格道路でつなぐ夢が実現した」とあいさつし、国重要無形民俗文化財「麒麟(きりん)獅子舞」を通じて「麒麟のまち圏域」を形成する県東部と兵庫県北西部の連携強化に期待を寄せた。(大久保直樹)

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