宿泊客数コロナ前上回る 長崎県内、昨年10~12月 旅行支援、新幹線の相乗効果

 長崎県は昨年10~12月期の観光動向調査の結果を公表。県内200の主要宿泊施設の延べ宿泊者数は前年同期比16.3%増の153万2千人、28の主要観光施設は同15.5%増の151万6千人。2019年同期と比べても主要宿泊施設の宿泊者数は4.4%増加し、コロナ禍前を上回った。
 県によると、全国旅行支援や西九州新幹線開業に加え、開業に伴う大型観光PRなどの相乗効果があったことが主な要因。特に10月は福岡県や関東からの宿泊客を中心に増加し、前年同月より30.1%増だった。
 ブロック別の宿泊動向では、「五島」が前年同期比28.2%増で増加率が最も高かった。五島列島が舞台の連続ドラマが10月に始まったことなどで関東と関西を中心に客が増加した。
 1~12月で前年と比較すると主要宿泊施設の延べ宿泊客数が全ての月で増加し、45%増の481万6千人だった。一方、19年と比べると15.7%減。外国人の宿泊客数は82.1%減と依然と低い。
 県は「外国人客の数がまだ戻っていない中でも、宿泊客数はコロナ禍前の水準に戻りつつある」としている。

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