「持続可能な観光地」の文化・伝統保存部門 愛媛県大洲市が世界1位

神谷毅
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 国際的な認証団体から「世界の持続可能な観光地100選」に昨年初めて選ばれた愛媛県大洲市が、文化・伝統保存部門で世界1位に選ばれた。ベルリンで7日に開かれたセレモニーで、市の申請を担った地元の一般社団法人キタ・マネジメントが表彰を受けた。世界1位を獲得したのは、国内では初めて。

 「100選」は、地域の持続可能な観光の取り組みを評価する国際認証団体「グリーン・デスティネーションズ」(オランダ)が毎年発表する。大洲市は、古民家などの歴史的な資源の活用が、町並みの保全や地域経済につながる優れた事例とされた。

 キタ・マネジメントの高岡公三代表理事は「町並みを活用して残すと同時に、経済循環と雇用創出を実現している点が持続可能と評価された。まだ始まったばかりで真価を問われるのはこれから」とコメント。大洲市の二宮隆久市長も「これからも大洲市の豊かな自然や文化、歴史や風土を大切に守りながら、『住んでよし』『訪れてよし』『働いてよし』の観光まちづくりを進めます」とコメントした。

 大洲市は「伊予の小京都」と呼ばれる歴史的な町並みで知られる一方、人口減少で地域経済は停滞している。同法人を中心に古民家の空き家をホテルに活用するなどの取り組みが進められている。(神谷毅)

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