台湾、屋内でのマスク着用義務も解除 20日から、ウィズコロナ推進

台北=石田耕一郎
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 台湾の蔡英文(ツァイインウェン)政権は今月20日から、新型コロナウイルスの流行防止策として市民に求めてきた屋内でのマスクの着用義務を原則、取りやめることを決めた。これまでは違反した場合、最高で1万5千台湾ドル(約6万6千円)の過料を科していた。屋外での強制着用は昨年12月までに順次終了しており、コロナ禍前の生活に近づくことになる。

 政権の新型コロナ対策センターが9日の記者会見で発表した。それによると、20日以降、公共交通機関や医療関連機関を除き、屋内でのマスク着用を求めない。ただ、学校や幼稚園、塾などの教育施設では、2月末にある台湾の連休で子どもの感染が広がる可能性があるとして、着用免除を3月6日からとした。

 台湾は新型コロナの世界的な流行初期、厳しい入境制限やマスクの強制着用などを通じて感染拡大を抑え込んだ。一方、昨春以降は感染力の強いオミクロン株の拡大に応じ、コロナとの共存政策に移行している。台湾の人口は日本の約5分の1で、9日の新規の市中感染者数は2万572人だった。(台北=石田耕一郎)

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