多くの航空機の5G対応、期限に間に合わない恐れ=IATA

多くの航空機の5G対応、期限に間に合わない恐れ=IATA
 国際航空運送協会(IATA)のウォルシュ事務局長は米連邦航空局(FAA)とブティジェッジ米運輸長官宛の2日付書簡で、航空機に搭載する電波高度計が5G移動通信システムから干渉を受けないようにする改修について、多数の航空会社が期限までに対応できない恐れがあると訴えた。写真はアトランタの空港で2022年6月撮影(2023年 ロイター/Elijah Nouvelage)
[ワシントン 6日 ロイター] - 国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務局長は米連邦航空局(FAA)とブティジェッジ米運輸長官宛の2日付書簡で、航空機に搭載する電波高度計が第5世代(5G)移動通信システムから干渉を受けないようにする改修について、多数の航空会社が期限までに対応できない恐れがあると訴えた。
ウォルシュ氏はその理由として、サプライチェーン(供給網)の問題、認定の遅れ、回避できない物流上の支障を挙げた。
書簡は「多数の航空会社が夏の繁忙期に米国市場での運航を続けられなくなる前に、実態を認めて受け入れるとともに、この問題への対応を変更するため、包括的に行動することが極めて重要だ」と記されている。
米通信大手ベライゾンとAT&Tは昨年6月、5GのCバンド周波数帯の通信について、航空機の電波高度計と干渉しないよう航空会社が確実に対応できるようにするため、一部の地域で2023年7月1日まで遅らせることに合意した。
関係筋によると、FAAと通信大手両社は現在、この合意の期限を7月1日以降に先延ばしする案について協議している。

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