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【ニューヨーク=小林泰裕】米航空機大手ボーイングは1月31日、「ジャンボ」の愛称で親しまれた大型旅客機「747型機」の最後の機体を納入した。1970年の初就航から約半世紀の歴史に幕を下ろした。
ワシントン州の工場で行われた式典で、1574機目となる最後の機体が航空貨物の米アトラス航空に引き渡された。ボーイングは「大洋を横断する長距離飛行を提供し、遠く離れた人々を結びつけた」との声明を出した。全日本空輸は「大きな機体や主翼の美しさで多くの人を
「空の女王」とも呼ばれる747型機は従来機の2倍以上の乗客を運ぶことが可能で、運賃の引き下げにつながって海外旅行が身近になるなど、世界の航空業界を長く支えてきた。近年は燃費の良い中小型機に押されて需要が低迷し、ボーイングは2020年7月、22年に生産を終了すると発表していた。