海外のオンライン旅行業者とトラブル 消費者センターへの相談が増加

伊藤恵里奈
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 水際対策が緩和され、コロナ禍ではままならなかった海外旅行を考える人が増えている。一方で、海外の旅行業者を利用した際のトラブルが増えており、国民生活センター越境消費者センター(CCJ)が注意を呼びかけている。

 海外旅行の動きは少しずつ戻ってきた。JTB総合研究所が2022年12月、6441人を対象に調査したところ、23年中に海外旅行を予定、検討している人は13.1%だった。

 ただ、円安やエネルギー価格の高騰で旅行費用は上がっている。少しでも節約しようと、ネットで航空券やホテルの価格を比較して、海外の旅行業者を利用する動きも出ている。

 ところが、こうした海外の旅行業者とトラブルになるケースがある。CCJによると、航空券と宿泊をめぐる相談は、ここ5年ほど相談件数の約1割を占め、19年度は666件だった。

 CCJによると、「航空券を購入する際に姓と名を逆に登録してしまった。航空会社や旅行業者は修正に応じてくれない」「航空券をキャンセルしたら、1円も返金されなかった。納得がいかない」といった相談があるという。新型コロナウイルスの感染拡大にともない、航空券の解約に関するトラブルの相談が増えたという。

 CCJの担当者は「言葉の壁や商習慣の違いなどから、返品や返金が難航するケースがある。利用規約をよく確認してほしい」と話す。(伊藤恵里奈)

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