冬の長崎を彩るランタンフェスティバル 3年ぶりに開催 22日から

岡田真実
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 冬の長崎を彩る「長崎ランタンフェスティバル」が3年ぶりに開幕する。22日から2月5日までの期間、約1万5千個のランタンが新地中華街など中心市街地の一帯を照らす。

 ランタンフェスティバルは中国の旧正月(春節)にちなんだ行事で、今回で28回目。2021年と22年は、コロナ禍で中止となっていた。

 市や長崎商工会議所などでつくる実行委員会が1月10日に発表した概要によると、今年も例年同様に、湊公園(新地町)や中央公園(賑町)など7会場や街頭でランタン、オブジェを展示。名物となっている「媽祖(まそ)行列」や「皇帝パレード」も実施する。

 来場者の密を避けるため、湊公園と中央公園のステージイベントは中止する。代わりに、混雑状況をみながら、アーケードなどで龍踊(じゃおどり)やエイサー、二胡(にこ)を披露する「サプライズイベント」を開催。1日2~3回を予定しており、場所や日時は、実行委のSNSなどで事前に告知するという。

 点灯式は、22日の午後5時半から。湊公園と中央公園でカウントダウンをして、午後6時に一斉点灯する。期間中は午後5時~10時にあかりがともる。

 湊公園には、高さ10メートル、幅4・5メートルのメインオブジェが設置される。オブジェは、中止となった21年に披露される予定だったもので、中国の七夕をテーマにしている。

 皇帝・皇后のみこしを中心に、中国衣装姿の約100人が練り歩く「皇帝パレード」は28日と2月4日の午後2時、中央公園をスタート。大石賢吾県知事や県出身の俳優、塩田みうさんらが皇帝役、皇后役を務める。パレードの翌日、29日と2月5日には、航海安全の神とされる媽祖を運ぶ行列を再現した「媽祖行列」も開催される。

 久しぶりの開催に、実行委の期待も高まっている。企画幹事長の張仁春(ちょうじんしゅん)さん(66)は、「3年ぶりの開催に、ただただうれしい気持ちでいっぱいです。今年をまた原点として100年続くまつりにしていきたい」。来場者数は、20年の56万人以上を目指す。

 期間中は新地中華街周辺などで交通規制がある。詳細は長崎市公式観光サイト(https://www.at-nagasaki.jp/別ウインドウで開きます)へ。(岡田真実)

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