棋士と対局、自分だけの花火…福袋「体験型」に 7500万円の旅も

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伊藤舞虹
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 名古屋市内の主要百貨店の来年の初売りの福袋の企画が出そろった。「定番」だった衣料品の福袋の販売が伸び悩む中、各社で目立つのが「体験型」の福袋だ。新型コロナの行動制限緩和や体験に価値を置く「コト消費」の人気を背景に、「対面」を重視した品ぞろえとなっている。

 JR名古屋高島屋は「『見たい・会いたい・やりたい』を叶(かな)える」をテーマにした福袋を用意。プロ棋士との対局と体に負担のかかりにくい座布団1枚がセットになった「有名棋士との対局体験福袋」のほか、非公開の新幹線工場で車両やメンテナンスの様子を見学する福袋を用意した。「大食い双子」で人気のユーチューバー「はらぺこツインズ」とハンバーガーの大食いに挑む福袋もある。

 「コロナ禍で実現しにくかった対面による企画に力を入れた」と担当者。体験型への注力は、アウトレット店でブランド品が手に入りやすくなり、衣料品の福袋が伸び悩んでいることも背景にあるという。

プライベートジェットで行く7500万円の豪華福袋も

 名古屋三越はプライベートジェットで5泊7日のハワイ旅行を楽しめる福袋を用意した。1組限定で、値段は7500万円。自宅から中部国際空港までハイヤーで送迎し、空港ではVIPルームを利用できる。

 担当者は「コロナ禍でやりたいことができない期間が続いた。夢のある企画を打ち出すことでワクワク感を届けられたら」と話す。

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