星野リゾート、島根で事業強化 「界 出雲」16日開業
星野リゾートは島根での事業を強化する。出雲大社にほど近い日御碕で「界 出雲」(出雲市)を16日開業、玉造温泉にある「界 玉造」(松江市)はこのほど改装オープンした。観光資源が豊富な島根県で、神話にまつわる体験や温泉が楽しめる旅を提案する。
「界 出雲」は星野リゾートが全国展開する温泉旅館ブランド「界」の全国21番目の施設となり、島根県では2施設目。出雲大社から車で約15分の景勝地、日御碕に立地。3階建て39室で西側の部屋では夕日に染まる灯台が、東側の部屋では日本海の絶景が見渡せる。
出雲大社などの参拝前に宿泊してもらう「お詣(まい)り支度の宿」がコンセプトで、開運をイメージした季節の会席料理や神様の食卓を再現した「神饌(しんせん)朝食」(専用プラン限定)が味わえる。温泉は塩分濃度が高い「強塩泉」で、清めの塩に見立てた「みそぎ湯」として楽しめる。
「界 玉造」は2階建て24室で、このほど和風だった客室をモダンタイプに改装した。全客室に露天風呂が付き、館内には県内の酒蔵の逸品を取りそろえた日本酒バーも設けた。9月から休館していたが7日からプレオープンしていて、16日に本格開業する。
ともに夜には県西部の伝統芸能である石見神楽が披露され、館内には石州和紙などの伝統工芸品が各所に用いられている。「界 出雲」は1泊1人2万5000円から、「界 玉造」は同3万8000円から(ともに2人1室の場合)。