インバウンドニュース
eスポーツを活用した観光客の誘致、神奈川県小田原市で開始
2022.10.31
やまとごころ編集部神奈川県小田原市は、eスポーツを観光施策として取り入れ、若年層を中心とした誘客や回遊性の向上、市民と観光客の交流機会の増加、eスポーツ文化の普及・浸透による地域コミュニティの活性化、eスポーツをきっかけとした地域経済の活性化を目指すことを発表した。
eスポーツは、若年層に人気があり、年齢、性別、障がいの有無関係なく多くの人が参加でき、様々な業種が参入する成長分野だ。今回の取り組みは、小田原市が株式会社NTTe-Sportsおよび東日本電信電話株式会社神奈川事業部と連携し行うもので、eスポーツをはじめとしたデジタル技術と地域の観光アセットを融合した新たな観光誘客施策を提供することで、地域コミュニティの活性化・市民と観光客の交流機会の増加を図り、地域活性化を目指す。
2022年度は第一期として「創造と定着」のファーストステップとして位置づけ、下記の4つの施策を展開する。
1.eスポーツスタートアップイベントの開催
小田原市においてeスポーツを活用した観光施策のスタートを広く告知するとともに、令和4年11月12日に小田原城址公園本丸広場にて、参加者に広くeスポーツに触れてもらう体験会「ポケモンユナイト」の開催と、小田原eスポーツアンバサダー(TIM)の就任式を行う。小田原市におけるeスポーツのスタートアップ宣言を発信し、関心と注目度を高める。
2.eスポーツ大会の開催
eスポーツを通じた若年層を中心とした誘客及び市民・観光客の交流活性化を目指し大会を開催する。eスポーツの醍醐味であるプレイと、そのハイレベルなプレイの観戦を通じて楽しみ、盛り上がる熱量を肌で感じる体験を提供する。令和5年3月18日・19日に小田原城址公園にてeスポーツ大会「ポケモンユナイト」の開催を予定としており、小田原市での新たな体験で訪問モチベーション喚起と観光客・小田原市民が交流するきっかけを作る。
3.eスポーツ発信拠点における体験会等の開催
小田原市内の競技人口の増加を目的とし、令和5年1月以降に、おだわらイノベーションラボにてeスポーツ体験会と令和4年度の施策振り返り・次年度にむけたディスカッション「Vision2023」を開催予定。交流や育成を通じたコミュニティ形成から自走を図っていく。
4.eスポーツを活用した回遊促進コンテンツの造成
長期的な誘客を目的とし、小田原市内の様々な観光スポットを線で繋げ、観光客の回遊促進を図る。令和5年2月中旬から3月中旬に小田原市内全域でデジタルスタンプラリー「信長の野望・新生」を実施予定。
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