通訳案内士、仕事なし73% 1~8月、訪日客減少で

「全日本通訳案内士連盟」が組合員の案内士に行ったアンケートで、今年1~8月に訪日客相手の通訳ガイドの仕事が「1日もなかった」との回答が73%に達した。仕事をしていた人でも93%は20日以下だった。1~8月の訪日客は、令和元年比96%減の約82万人と低迷。連盟は「職業として成り立っていない」と危機感を募らせている。

アンケートは9月上旬に約千人に行い、508人が回答した。仕事があった人は136人(27%)。就業日数は1~5日が82人で最も多く、6~20日が45人、21日以上は9人だった。

政府がパッケージツアーに限った形で、観光目的の訪日客受け入れを再開したのは6月。それ以前はビジネス関係者らが入国していたが、ガイドの仕事にはつながっていなかったとみられる。連盟は「6月以降も回復していない」としている。

会員限定記事会員サービス詳細