全国旅行支援 10月11日から各都道府県判断で 東京都は20日から

斉藤国土交通大臣は、10月11日からスタートする政府の観光需要の新たな喚起策「全国旅行支援」をめぐり、東京都が準備に時間がかかるなどとして、初日からは実施しない考えを示したことについて、実施時期の判断は各都道府県に委ねられるという考えを示しました。

東京都は「全国旅行支援」について、新型コロナの感染状況や専門家の意見を踏まえる必要があることや、クーポンの印刷などに準備がかかるなどとして、初日からは実施しない考えを明らかにしています。

これについて、斉藤国土交通大臣は30日の閣議後の会見で「全国的な旅行需要を早期に喚起する観点から、各都道府県で現場の実情を踏まえながら、なるべく早期に事業を開始していただきたいと考えている」と述べ、できるだけ早い時期に実施してほしいという考えを示しました。

そのうえで、「そもそも『全国旅行支援』の基本的な考え方として、各都道府県ごとに判断をいただく仕組みになっている」と述べ、実施時期の判断は、それぞれの事情にあわせて各都道府県に委ねられるという考えを示しました。

小池知事「都では10月20日から開始」

東京都の小池知事は、都では10月20日から実施することを明らかにしました。

政府の観光需要の新たな喚起策「全国旅行支援」は、10月11日から12月下旬までの期間、都道府県の判断で実施できるものです。

都は、新型コロナの感染状況の判断や、ホテルの募集などの準備が必要だとして、期間初日の11日からは実施できないとしていましたが、30日、小池知事は都のモニタリング会議のあと、「全国旅行支援については専門家の意見を踏まえ、来月20日から開始する」と述べました。

「全国旅行支援」は、旅行代金を1人1泊当たり最大で8000円、クーポン券も含めると、最大で1万1000円の割り引きを受けることができるもので、都は今後、対象となるホテルや店舗を募集することにしています。