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旅行代金が40%オフ、観光庁の新施策が10月11日スタート じゃらんや楽天トラベルなどの対応は?

» 2022年09月27日 23時45分 公開
[山川晶之ITmedia]

 観光庁は9月26日、旅行代金の一部を補填することで観光需要を喚起する「全国旅行支援」を10月11日から始めると発表した。対象は全国で、ホテル代などを40%割り引く。期間は12月下旬までを予定している。

観光庁が「県民割」の全国版として展開予定の「全国旅行支援」(楽天トラベルのWebサイトより)

 「交通付旅行商品」として、鉄道、バス、タクシー・ハイヤー、航空、フェリーなどの交通費と宿泊費をセットにした場合で1泊あたり上限8000円。宿泊費のみの場合など、セット以外の場合上限5000円まで補助する。これとは別にクーポン券も平日3000円、休日1000円を配布。平日旅行へのシフトを後押しする。

交通機関と宿泊のセットプラン(上)と宿泊単体プラン(下)を利用したときの使用例(HISのWebサイトより)

 現在、同庁では地域ごとに「県民割支援」を展開しているが、実施期間を9月30日から10月10日宿泊分(10月11日チェックアウト分)までに延長。空白期間を作ることなく、全国旅行支援にバトンタッチする。また、すでに11日以降で予約しているユーザーについても、同施策の適用対象になると一部報道で伝えられている。

各旅行予約サイトの対応は?

 同施策の発表後、楽天トラベルやじゃらん、JTB、HISなどの旅行予約サイトは対応状況を告知。政府から11日開始と発表があったものの、全国旅行支援の対象各都道府県、割引適用ルールなどはまだ明かされておらず、各都道府県からの発表があり次第、案内を掲載するとしている企業が多いようだ。

じゃらんが掲載している告知文
楽天トラベルも詳細は「各都道府県より公式発表され次第」としている

 なお、トリバゴ、Booking.com、エクスペディアなどの外資系旅行予約サービスの他、国内でもYahoo!トラベルやトラベルコなどでは、現時点で全国旅行支援に関する対応を告知していない。ただし、先述の通りまだ詳細が判明していない状況のため、11日までに何かしら追加の告知がある可能性が高いだろう。

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