熱海ビーチ前に大型高級ホテル 26日開業

村野英一
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 静岡県熱海市東海岸町から相模灘を展望する高級ホテル「熱海パールスターホテル」が26日、開業する。全87室の浴槽に自家源泉の温泉を供給。館内に和洋中の多彩なレストランをそろえ、熱海では珍しい、富裕層向けの泊食分離型施設だ。熱海の観光再生の新たな象徴的存在になることも期待されている。

 パールスターホテルは熱海サンビーチや「金色夜叉」の「お宮の松」へ徒歩1~2分。同じ敷地にあった老舗「つるやホテル」はバブル崩壊後の2001年に閉館。商業施設計画の頓挫を経て、中国系企業の投資を活用する国際観光資源開発(本社・熱海市)が10階建てホテルを運営する。

 最上階浴場「インフィニティバス」で全長12メートルの浴槽に入ると、あふれる温泉が海とつながって見える。海側の客室から、海上花火大会や満月のムーンロードの観賞もお薦めという。

 6階レストランは、海の見えるオープンスペースにフレンチ、和食鉄板焼き、寿司(すし)のコーナーを備え、屋外にテラス席も設置。1階の中華を含め、食事はホテル外からも利用できる。安達実・総支配人は「入浴や食事に海との一体感があり、空間のデザインと水平線を見てもらうホテルです」と語る。

 来客の身の回りのサービスに「バトラー」制度を採用。バトラーは客室のある各フロアに配され、個々の来客のニーズに合わせて、就寝の準備、荷物の整理、事務作業の支援、観光の案内などにあたる。

 2階にビジネス用のデスク、会議室、読書室があり、ドリンクを常備。3階のフィットネス用ジムは宿泊客と会員が利用できる。

 斉藤栄市長はパールスターホテルについて「熱海のランドマーク的な位置にあり、かなりラグジュアリーで、泊食分離も魅力的。(観光の)再生と復興のシンボルになることを期待している」と述べた。

 料金は海側のツイン(定員2人)が1泊朝食付きで7万円から。ツインの広さは76~101平方メートル、スイートは120~170平方メートルなど。スイートのうち8室にキッチンがある。予約はホテル(0557・83・5489)へ。(村野英一)

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