「瀬戸芸」夏会期始まる 海外作家の現地制作も再開

台湾人作家王徳瑜さんのバルーン作品=3日、高松市の男木島
台湾人作家王徳瑜さんのバルーン作品=3日、高松市の男木島

瀬戸内海の島々を舞台に、現代アート作品を展示する「瀬戸内国際芸術祭2022」の夏会期が5日、開幕した。新型コロナウイルス感染拡大による渡航制限の緩和を受け、海外作家の現地制作が再開。香川、岡山両県の7島と2つの港に、国際色豊かな計158作品が展示される。9月4日まで。

高松港(高松市)で、会場となる各島へ向かう船を待っていた東京都北区の紅林梓さん(28)は、香川県を夫と旅行中にたまたま開催を知ったといい「ラッキーでした」。この日は同県の小豆島を巡るという。

男木島(同市)では台湾人作家、王徳瑜さんが、座ったり中に入ったりできるバルーンを作った。女木島(同市)では、フランス人作家、ニコラ・ダロさんが空き家で幻想的な世界観を表現した。

舞台の一つ、大島(同市)は15日から公開する。瀬戸芸は平成22年から3年に1回開催し、今年で5回目。春、夏、秋に分かれ、春会期には延べ約22万8千人が来場した。

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