和の季節
   丸の内に輝く光の祝祭、心に残る永遠の光
                   ――東京都 丸の内

丸の内仲通り「ガレリア」(光の回廊

その名の通り光のアーケードが続いている

東京の一大イベントとして多くの人が訪れる

東京駅前「スパッエーラ」(光の壁掛け)
12月に入ると、各地でさまざまなイルミネーションが点灯されます。

東京ではなんといっても「東京ミレナリオ」。白や青、赤など、色とりどりの電球で装飾された芸術的な空間は、誰もが眼を瞠るほどの美しさです。1999年から開催された東京ミレナリオは、第6回目の開催となる昨年までに約1439万人もの人々が訪れ、多くの人を魅了しています。

実は、東京ミレナリオは単なるイルミネーションではありません。イタリアのアートディレクター ヴァレリオ・フェスティ氏と、プロデューサー今岡寛和氏が創作した「パラトゥーラ」という光の彫像作品の中で、人々が出会い・触れ合う「東京の新しい祝祭」なのです。

幻想的な光に包まれ、人々が歓喜する雰囲気の中で見るからこそ、その輝きがより印象深く残るのでしょう。

さて、パラトゥーラには、丸の内仲通りの「ガレリア」(光の回廊)、JR東京駅丸の内口前の「スパッリエーラ」(光の壁掛け)、東京国際フォーラム地上広場展示の「スクルトゥーラ」(光の彫像)など、いろいろな形の作品があります。

最も人気のあるガレリアは、開催当初は約350メートルでしたが、今ではフロントーネとフィナーレを含む約400メートルに拡張。

6年の時の流れとともに東京ミレナリオは進化し、それに牽引されるかように丸の内も変わりました。

丸ビルが建て替えられ、ショップや飲食店が入居するオアゾやトキアなどのおしゃれなビルが続々とオープン。オフィス街のイメージから、イルミネーションのように華やかなスポットへと転身したのです。

そんな丸の内を象徴する東京ミレナリオは、東京駅丸の内本屋の復元・保存工事に伴い、今年で休止することになりました。

今年のテーマは「都市のファンタジア」。東京の中心に「人と人が出会い触れ合う“幻想空間”」の都市庭園が作られます。

あの時、あの思いで見つめた光、ずっと見続けてきた輝き――。

「都市のファンタジア」という“光の庭園”に集まった人たちの出会いや触れ合い、感じた夢や喜びは永遠の光となって、それぞれの胸の奥で穏やかに輝き続けるのです。


東京ミレナリオ
■ 開催期間
2005年12月24日(土)〜2006年1月1日(日・祝)
■ 点灯時間
12月24日(土)〜31日(土)17:30頃〜21:00頃
1月1日(日・祝)0:00頃〜3:00頃
■ 会場
東京都千代田区丸の内
丸の内仲通り、JR東京駅丸の内口前、東京国際フォーラム
※ 今回の第7回開催をもって休止
 
  参考サイト
  ▽東京ミレナリオ
www.nifty.com/millenario/flash/index.htm
※「東京ミレナリオ」は、イタリアのアートディレクター ヴァレリオ・フェスティ氏と作品プロデューサー今岡寛和氏による光の彫刻“パラトゥーラ”の輝きの中で、人々が出会い・触れ合う東京の新しい祝祭です。
 
和の季節 (毎月第1・3金曜更新)
第十八回 丸の内に輝く光の祝祭、心に残る永遠の光
                    ――東京都 丸の内
2005. 12. 16掲載
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