
なまはげが山から下りてくる |

1軒1軒集落をまわる |

家の主人がなまはげをもてなす |

様々な表情のなまはげの面 |

伝統の石焼料理 |
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雪国・秋田といえど、沿岸部に雪が降りはじめるのは12月に入ってから。うっすらと白い雪景色が、日本海に突き出た男鹿市に年の瀬が近づいたことを知らせてくれます。
そしてもう一つ、男鹿の年の瀬の象徴とも言えるのが「なまはげ」です。
なまはげは大晦日に行なわれる伝統行事。藁の長靴で雪の道を踏みしめながらなまはげが家を訪ねる様子は、昔から受け継いできた民俗信仰の威厳が感じられ、男鹿の冬の風物詩となっています。
蓑をまとい、木製の包丁や鎌を手にした恐ろしい風貌で、「親の言うこど聞がねぇ、ガギはいねが〜?」「泣ぐ子はいねぇが〜?」と、叫びながら家々を回り、子どもを捜します。その迫力に、初めてなまはげを見る子どもは大泣きするそう。面持ちは恐ろしいですが、悪事に訓戒を与え、災禍を祓い、祝福を与える神の化身であるので、家の主人はお餅とお酒を振舞って、丁寧にもてなすそうです。
今でも市内の約60の集落で行なわれており、集落ごとになまはげの面が異なります。素材も木や和紙、ブリキ、トタンなどさまざま。赤や青、茶色だったり、角が生えていたり、鼻が大きかったりといろんな顔のなまはげがいます。
「なまはげ館」には代表的な面と装束が展示されているほか、2月13日には「なまはげ柴灯まつり」が開催され、なまはげによる勇壮な太鼓や乱舞が楽しめます。
この季節、360度のパノラマが楽しめることで人気の男鹿の寒風山は、積雪すると展望台に上れないものの、芝生で覆われた山らしく、ぽっこり白い雪山になって目を楽しませてくれます。また、特に気温が低く風の強い日には、男鹿の先端・入道崎で波が岩にぶつかってできる「波の泡」が見られることもあるとか。
そんな寒い夜は囲炉裏にあたりながら、きりたんぽやだまこ餅が入った温かい鍋で舌鼓…、というのが、冬の男鹿の楽しみ方のようです。 |
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和の季節 (毎月第1・3金曜更新)
集落で守り伝える民俗信仰「なまはげ」
――秋田県 男鹿市 |
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