
坂出沖からの夕日
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相模坊からの燃えるような夕焼け
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みかん山からの夕日 |

金時イモと金時ミカン |

瀬戸大橋 |
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周囲の木々や山々の色付きに、秋の到来を感じる人も多いのでは。 しかし、秋が彩りを添えるのは、植物ばかりではありません。
例えば、空。気温が下がり、空気が済んだ秋は、空がもっともきれいに見える季節です。 特に、驚くほど真っ赤に染まる夕日の色は、心が打たれるほど感動させてくれます。
「夕日がきれいに見える街」をアピールする市町村は多く、瀬戸内海に面する坂出市もその一つ。
夕刻に差しかかった明るいオレンジ色の空は、時間が経つごとに燃えるような朱色に染まり、夕日も大きく見えるようになります。
瀬戸内海も波が夕日に照らされてキラキラと輝きを増し、遂にはまるで海に沈む夕日に向かって伸びる光の道のように見えることも。
坂出には特に夕日がきれいと言われるスポットが10ヶ所ありますが、それぞれの場所で見える景色が異なります。
特に「相模坊」からの眺めは絶景。
赤い夕焼けに瀬戸内の島や瀬戸大橋が影となって浮かび、趣を添えます。
また、「与島フィッシャーマンズワーフ」では、幕末の「咸臨丸」を模した遊覧船の影が、タイムスリップしたような錯覚を思わせてくれます。
自然の宝庫・五色台からは眼下に広がる街の明かりと瀬戸内のパノラマが見事。 イロハモミジやヤマウルシなどの紅葉や、ガマズミ、アキグミの赤い実も見られますよ。
そしてこの時期に楽しめるもう一つの名物が“三金時”。金時イモ、金時ニンジン、金時ミカンをあわせて総称するこの名物のうち、大ぶりで甘味と赤みの強い金時ミカンは、まるで坂出の夕日のよう。
いわずと知れた秋の味覚・金時イモと1月まで味わえる金時ミカン、正月の食卓を彩る金時ニンジンと、坂出の“夕日色”はこの時期、舌も楽しませてくれるのです。
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和の季節 (毎月第1・3金曜更新)
空が燃え、海が輝く瀬戸内の夕暮れ
――香川県 坂出市
2005. 11. 1掲載 |
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