120%活用術

ピンポイント見どころ紹介!

体感型展示室「あじっぱ」

体験型のキッズミュージアムとも言える「あじっぱ」は、お子様連れの一般旅行者や小学生の修学旅行に適しています。韓国の箱や中国の花文字を実際に作ることのできる体験コーナーでは、作品をそのまま持ち帰っても展示してもOK。子どもたちの創作意欲を刺激します。

遣唐使船

大陸から珍しい香辛料などを持ち帰り、日本文化にも大きな影響を与えた遣唐使船。その中には当時のお金や衣装など、年齢層や国籍を問わずどんな人も興味を示すものが展示されています。香木などを手に取ることができる遣唐使船は館内で一番の人気を誇っています。

アジアの仏像あれこれ

日本をはじめ仏教を信仰する人が多いアジア諸国。それぞれの国の仏像が一つの部屋に集めて展示されており、顔つきやポーズが少しずつ異なる様子を観察することができます。社寺めぐりの好きなシニア層や仏像ファンにはとても興味深い展示方法です。

祭壇花鳥文蒔絵
(〜12/2まで展示予定)

17世紀の桃山時代、日本に居住していたイエズス会宣教師の注文により作られた和洋折衷の工芸品は、いち早く欧州との交流を始めた九州ならではの歴史を感じさせるとともに、蒔絵や漆芸など日本の技の粋を集めた芸術的な美しさも備えています。美術品が好きな方には必見のポイントです。
※展示期間については、事前に九州国立博物館HPにてご確認ください。

東洋医学の文献「針聞書」

室町時代の1568年に書かれた東洋医学の資料で、針の打ち方や人体解剖図などが記されているほか、病気の原因になると考えられる想像上の寄生虫とその退治方法がカラフルなイラストとともに書かれています。針灸をはじめとする東洋医学の貴重な資料で、道教との関連なども見られ、当時の中国との関係とその影響を実際に目で見て学習する機会となるでしょう。歴史好きのシニア層、日本史や世界史を学ぶ学生にも興味深い展示品です。

縄文人の排泄物

九州国立博物館付近の貝塚から発掘されたもので、匂いを嗅ぐことができます。そう聞くと思わず「ぎょっ」とする展示品ですが、すでに乾燥しているので強い匂いはありません。当時の人々の食生活がわかる貴重な資料であるとともに、太宰府市の歴史をも物語っており、考古学に興味を持つ子どもたちや学生が楽しんでくれそうです。

完全バリアフリー

ひとつの大きな基本展示室を取り巻く12の小部屋で形成されている九州国立博物館。基本展示室は3900平方メートルの広さを持ち、とても広々としています。完全なバリアフリーで、展示品にも柵が少なく、車椅子の必要な方でも見学しやすいのが特長。展示室内にはベンチも設置するなど、シニアや障害者にもうれしい配慮がなされています。

自然を間近に感じる立地

九州国立博物館のすぐ近くに迫る宝満山。博物館は正面玄関に山の緑や沈みゆく夕陽が映り、鳥や虫の声が響き渡る、太宰府の森の中に位置しています。澄んだ空気と自然の音だけの織り成す自然郷を楽しむことができるのも、九州国立博物館ならではのおすすめポイント。少し時間を見つけて、あたりを散策してみるのも楽しみのひとつです。