ニューファンドランド島の発見当時、そこは驚くほど豊かなタラ漁場がある場所として伝えられました。そしてヨーロッパ各国から無数の漁船が押し寄せ、一大漁業基地となりました。ここで収穫され、塩漬けにされたタラはかつてのヨーロッパ人にとっては非常に大切な食糧となっていたのです。近年、タラの漁獲量は激減してしまったようですが、それでもこの島には歴史の中で培われてきた独特のタラ料理があります。 たとえばタラのノドボトケをバターソテーしたコッドタン、タラと水で戻した乾パンを一緒に炒めたフィッシャーマンズ・ブリュスなどが代表的。他にも揚げパンに黒蜜をかけて食べるトゥートンなど、ここでしか食べることのできない伝統料理が揃っています。 もちろん、新鮮な魚介類は他にもいっぱい。ズワイガニなども特産品で、ここから日本にかなりの量が輸出されるほどです。もっともズワイガニはなぜか地元レストランにはあまり流通していません。日本のツアーオペレーターを通じて予約してもらうなどのアレンジをお勧めします。