VIVA STUDENT
海外教育旅行メールマガジン 3月号
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ハワイ州観光局 海外教育旅行を成功させるための提案

2006年は4つのテーマにご注目を

ハワイ州観光局(HTJ)は、2006年のハワイ旅行促進活動に関して、主に4つのテーマを提唱します。「フラ」、「ロマンス」、「ヒストリー&アート」、 「ウォーキング&ランニング」の4テーマはいずれもハワイを代表する魅力ばかりです。今年は特にこのテーマに沿って各種資料や情報提供を強化していきますので、 海外教育旅行を検討する際にも、これら4テーマに沿った豊富な材料を参考にしていただけるはずです。


フラ Hula
フラとは、もともと神々に捧げる神聖な踊りで、いまではハワイ文化の象徴でもあります。古典的なフラ・カヒコは古代ハワイアンの精神を受け継ぎ神聖さを伝えていますし、 現代フラのフラ・アウアナはウクレレやギターの伴奏に合わせて踊るエンターテインメントとして発展してきました。どちらのフラを取り上げても、 フラを通じてハワイ文化という異文化体験が可能です。しかもハワイでフラに触れるチャンスは数多く用意されており、ショッピングモールやホテルでもフラ・ショーを鑑賞できますし、 自治体が企画するフラ・ショーやフラ・レッスンなども参加するチャンスがあります。踊りに込められた意味の解説を聞くだけでも生徒のハワイ伝統文化への理解は一段と深まるはずです。

ハワイ火山国立公園

ロマンス Romance
ハワイ・ヴォルケーノズ国立公園
ハワイがロマンスの島であることは、多くの日本人のイメージとして定着しています。ハネムーンでハワイを訪れた父母を持つ生徒も少なくないはずです。 あるいは親類縁者の中にハワイで海外挙式をした者がいる生徒もいるはずです。ハワイが日本人にとってロマンスの島であり続けている理由は、日本との歴史的、 経済的なつながりや、地理的、心理的な近さ、穏やかで安定した自然環境など、さまざまな要因があります。しかし忘れてならないのは、ハワイアンたちのもてなしの心とホスピタリティーです。 そこにアメリカ式のサービス・ノウハウが加わって、ロマンスの島にふさわしい環境が形作られてきました。したがって、ロマンスの島であるハワイを体験することは、 そのままホスピタリティーとサービスについて、実地に学ぶことでもあります。日本でも第三次産業、なかでもサービスやホスピタリティー関連産業の重要性が語られるようになってきました。 生徒たちの将来の職業観の形成や職業選択の際に、ハワイで体感したホスピタリティー産業やサービス産業の姿は、大きな参考にもなるはずです。


ヒストリー&アート History & Art
ハワイは単なるリゾート・アイランドとして受け止められることが少なくありませんが、ハワイは長い歴史を持つ島でもあります。太平洋の真ん中に浮かぶ島には、 古くからさまざまな民族が海を渡ってたどり着き、定住することで多様な文化を育みました。それがハワイの歴史の豊かさを彩り、独自性につながっています。
ハワイの歴史の流れは大きく4つの転換点がありました。ポリネシア人がハワイに渡り古代ハワイアンとしてこの島に定着したこと、 英国の探検家キャプテン・ジェームズ・クックの来航により西洋文明が流入し始めたこと、ハワイ王朝によりハワイ各島が統一されたこと、 そしてアメリカ合衆国の50番目の州となり今に至る発展の道を歩んだこと。それぞれの歴史的な転換点に関連する見学ポイントが数多くあり、実際に生徒たちが自分の目で見て、 手で触れる歴史教育が可能です。
古代ハワイアン時代の見学ポイントとしては、各島に残るヘイアウ(神殿)や灌漑施設跡、ペトログリフ(石に描かれた絵文字)があります。 またオアフ島のハワイ・マリタイム・センターには古代式カヌーを復元した「ホクレア号」の模型があります。伝統的な航海術であるスターナビゲーションを、 実際の航海で立証した同号の意義や歩みを解説した展示もあります。最近は、自給自足の暮らしをしていた古代ハワイアンのエコロジカルな暮らしの知恵にも注目が集まっています。
ダイヤモンドヘッド/州立公園入り口
1778年のキャプテンクックのハワイ発見は、18世紀後半の大英帝国の世界的勢力拡大と関連付けて歴史を学ぶ材料にもなりますし、 もちろんハワイの歴史にとっても大きな転換点として捉えることができます。クックが初めて上陸したカウアイ島の上陸地点にはクックの銅像があり、 ハワイ島のケアラケクア湾にはクックを記念した大理石の碑もあります。
ハワイ島の王だったカメハメハはハワイ各島の統一に乗り出し、1810年に統一を完成してハワイ王朝が誕生します。以降、80年余りにわたって王朝時代が続きますが、 当時をしのぶ史跡は数多く残っています。例えばイオラニ宮殿や、かつて王族が所有していた離宮や別荘も多く存在します。ホノルルには、歴代の王の名前をつけた通りや銅像などもあり、 旅行中の身近な場所に歴史教育の材料を見つけることもできます。またハワイ王朝末期には日本人の移民の歴史が始まります。 オアフ島のハワイ日本文化センターには移民歴史ギャラリーが併設されており、ハワイ日系人のルーツを探ることができます。ハワイ・プランテーション・ビレッジでは移民の暮らしぶりも学べます。
ハワイがアメリカに併合されたのは1898年。その後はリゾート・アイランドとしての歴史が本格的に幕を開けます。 世界的な観光地としての第一歩となったモアナホテル(1901年開業)やロイヤルハワイアンホテル(1925年開業)など、当時の面影を伝えながら現役のホテルとして活用されているホテルもあり、 生きた歴史を目の当たりにできます。1959年にはハワイがアメリカ50番目の州となり、さらにハワイブームが巻き起こります。
こうした歴史に育まれたハワイ独自のアートも教育旅行素材となります。ハワイの伝統音楽の歴史とポルトガル起源の小型ギターが融合して生まれたウクレレ・ミュージック、 自然崇拝の伝統から生まれた花飾りのレイ、日系移民の浴衣や布団生地から生まれたアロハシャツなど、ハワイ独特のアートと歴史を関連付ければ、 生徒たちにとっても興味深く、楽しい学習となるに違いありません。


ウォーキング&ランニング Walking & Running
ダイヤモンドヘッド/州立公園入り口
「遠足」や「○○kmウォーク」、「マラソン大会」などが学校行事として取り上げられていることでも分かるように、 ウォーキングやランニングに教育的効用があることは以前から認識されていました。こうしたウォーキングやランニングを海外教育旅行の素材として取り込むことも可能です。 外国の土地を歩くことや走ることで、現地の自然や暮らしをより身近に感じ、海外体験を深めることが可能です。
 特にハワイでのウォーキングやランニングには、数多くの独自の教育効果を挙げることができます。前号でも触れましたが、例えばハワイの大自然を体感することで、 自然教育や環境教育に役立つ感覚や認識を育めます。ウォーキングの舞台も渓谷、湿地帯、溶岩台地など変化に富み、動植物の多様さもハワイならではといえます。 またハワイの歴史の歩みを辿れるウォーキングコースもあります。
ウォーキングやランニングのコースに関する難易度や所要時間といった詳細情報は、ハワイ州観光局などで入手できます。各コースは難易度も明記され、 体力を気にしないでも参加できる「ファミリー」から、「初級」、「中級」、エキスパート向けの「上級」までに分類されています。 目的と参加する生徒さんたちの体力に合わせてコースを選ぶことができます。



「海外教育旅行メールマガジン VIVA STUDENT」をご覧いただいた学校関連・主催旅行会社より、ハワイ修学旅行の事前学習(レクチャー)のご依頼をいただくようになりました。 事前学習をご希望の場合は、実施候補日・修学旅行日程・希望テーマ・聴講生徒数をハワイ州観光局(info@htjapan.jp)まで送信くださいますようお願いいたします。