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シンガポールMICE:FLPジャパンから学ぶ成功のコツ

常に新しいものに挑戦するパワーが参加者の刺激に

満足度が上がる企画のコツ

カクテルやサプライズのフィンガーフードに大満足  中禮氏が企画するのは、現地でのイベントだけではない。その開催前から開催中、開催後に至るまでの工夫や心配りが、参加者の満足度を高めている。

 例えば「グローバルラリー」は、イベントはマリーナ・ベイ・サンズで実施したものの、宿泊は別ホテルとなった。マリーナ・ベイ・サンズに泊まれないことにがっかりされる可能性があると思い、布石としてマリーナ・ベイ・サンズの屋上のバー&レストラン「スカイ・オン57」を夕方に貸し切り、カクテル飲み放題のイベントを手配した。これを事前に手紙で案内したところ、1つもクレームがなかったという。

「宿泊ホテルが決定しました」の案内とともに「少し皆様をガッカリさせてしまった埋め合わせに」としてカクテルイベントを案内  屋上のレストランは、インフィニティプールで見るのと同じ眺望をサンセットとともに楽しむことができ、セレブリティシェフの好意でフィンガーフードがサプライズ提供されたことも、イベントを盛り上げた。ピンチをチャンスに変えたこの企画の予算は200名で200万円ほどだ。

 また、事前の告知や準備もMICEの効果を高める上で重要だ。例えば、自由時間中の有料オプショナルツアーに関しては、3ヶ月前にはフルカラーの案内書面を参加者に送付。「参加者も旅行までの期間、ワクワクして期待が高まる。そうすれば参加率が上がり、収益も上がる。旅行会社にとってもプラス」になるからだ。

 さらに、ホテルの客室に関しても、大人数の場合はカテゴリーや階層など条件が異なる。そのため、「有料アップグレードのご案内」として客室の値段を案内することで、クレーム防止と同時にアップグレードによる売上増の可能性も生まれる。

事前に各種案内をすることが、参加者の期待を高めると同時にクレーム防止にもつながる。オプショナルツアーは売上増も期待  あわせてマリーナ・ベイ・サンズでは、宿泊に関するガイド「滞在中の案内」も作成。鍵の開け方から、金庫や電動カーテンの使い方、シャワーの温度調整、冷蔵庫・ミニバーの無料/有料範囲、コンセントの形状など、ホテルの協力を得ながら文章と写真で細かく作成した。

 これは「旅慣れている人でも細かいガイドがある方が、便利で快適な滞在ができる」という思いからだ。中禮氏は「作る手間はかかるが、よりミスの少ないツアー運営ができるようになる。そうすれば、もっと接客に力を入れられる」と、満足度の高いツアー運営のための準備であると説明する。

 ミーティングプランナーにとって、顧客が満足するデスティネーションを持つことは重要。そのデスティネーションが増えれば、企画の幅が膨らむ。中禮氏は、シンガポールがその一翼を担えるとして期待を示す。

取材協力: フォーエバーリビングプロダクツジャパン、シンガポール政府観光局
取材:山田紀子

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