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国際会議、都市の強みを活かした誘致を-MICEシンポジウム

 第23回「国際ミーティング・エキスポ(IME)2013」が開かれ、会期中の12月11日に「MICEシンポジウム」がおこなわれた。国際会議を含むMICEは、政府の「日本再興戦略」で「2030年にはアジアNO.1の国際会議開催国としての不動の地位を築く」と目標が定められるなど、その重要性が増しているところ。観光立国の実現に向けて国全体でどのように取り組んでいくべきか、シンポジウムでのトレンド解説や交わされた意見を紹介する。


技術進化が国際会議の価値向上に貢献
MICE開催が都市に与える効果も重要に

 シンポジウムではまず国際PCO協会(International Association of Professional Congress Organisers)会長のゴンザロ・ペレス・コンスタンツォ氏が「国際会議のトレンド~世界における日本~」のテーマで講演し、国際会議のトレンドについて「単なる意見や知識を交換する場としてではなく、ネットワーキングを目的とした参加者が増えているのが最近の傾向」と説明した。

 またテクノロジーの進歩が、ネットワーキングを促進する役割を果たしていることも指摘。例えば参加者同士がコンタクトするには、以前は連絡用パネルにメッセージを貼り付け、お目当ての相手がパネルを見て、自分を探している人物が存在することを知るという段取りが必要だった。

国際PCO協会会長のゴンザロ・ペレス・コンスタンツォ氏 しかし現在では、電子デバイスとアプリを使えば会議期間中はもちろん、会議前や会議後にも簡単に連絡を取ることが可能に。このほか、登録作業がスムーズにおこなえるようになったり、会議中の資料を会議後にインターネットで簡単に取り寄せられるようになったりと、「テクノロジーの進歩が国際会議を支えている」という。

 かつてはテクノロジーが国際会議を駆逐する、あるいは「テレビ会議の存在が国際会議にとって代わるとの見方もあった」が、現実には、「国際会議にとってテクノロジーは活用すべきツールだという認識が浸透した。いまではテクノロジーですべてが完結する、国際会議が不要になるとの声は聞かれない」のが現状。

 むしろ、テクノロジーは脅威であるどころか、「スマートフォンのアプリやSNSなどによる新しい形のコミュニケーションを駆使することで、より多くの関係者に会議参加を促すことも可能になる」など、テクノロジーの進歩は国際会議の価値を高める方向に働いているという。

 さらに、同氏は近年の国際会議は「開催によるソーシャルインパクトに注目が集まっている」と指摘。開催地に何をもたらすのか、開催地の社会にどのように影響を与えるかがより重視されるようになってきており、主催者側もそうした視点で国際会議の価値向上を考えるようになっているのが最近の傾向だ。

 例えば、世界銀行の年次総会などのハイレベルミーティングでNGOを参加させることにより市民運動の活性化に寄与する、あるいは医学学会の開催期間中に参加者が地元医療界の若手に対し知識の提供をおこなうといった事例が出てきており、開催都市としては「開催によって何が残るのか。何がその都市のレガシーになるのかを提案することが非常に重要」になっているとした。

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