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MICEケーススタディ:現場での精緻な誘導、対応力-ミキ・ツーリスト

精度の高いオペレーションを徹底
現場での対応力を重視、時には顧客の「説得」も

  • 2012年10月30日(火)

スタッフ育成は現場経験から

取締役東日本営業本部長の飯尾功氏  インセンティブツアーの現場では、とっさの対応力が求められるケースが多々ある。飯尾氏は「ホテルへの依頼内容について、事前に了承を得ていても、現場のスタッフまで知られていない場合がある」とし、各施設とのやりとりは徹底する必要があると述べた。

 例えば、クライアントから全ホテルで朝食に卵料理を出してほしい、との要望を受け、普段は卵料理を出さないホテルにも特別に依頼をした。当日は念のため朝食1時間前に朝食会場を訪れチェックをしたが、卵料理の用意はなかった。厨房まで情報が伝わっていなかったことが原因だったため、その場でシェフに依頼し、「無理なら自分が作る」と交渉を重ね、なんとか対応してもらえたという。

 また、檀原氏は「我々は手配のプロであるとともに、旅行産業に関わるものとしてホスピタリティが重要になる」とし、そのためには現場経験が必要との考えを示した。現場での経験の積み重ねが社員の成長につながり、ひいてはMICEのソフト面の向上にもつながっていくという。同社ではヨーロッパでの大型MICEを実施する際、日本から積極的に社員を派遣し現場を経験させており、参加者との接点を持たせている。飯尾氏も「そうした経験は大きく営業に役に立つし、社員の自信にも繋がる」と述べた。


日本人に適したアクティビティを、提案方法も重要

 インセンティブの成功には、ベニューやアクティビティの選択も重要な要素の一つ。ミキ・ツーリストでは自社データベースを活用し、規模や予算にあったベニューを顧客に提案するとともに、観光局をはじめ現地とのネットワークを強化し、新しいベニューの情報収集も努めている。また、日本総代理店(GSA)を務めるロイヤルカリビアンインターナショナル(RCI)など、クルーズを活用したMICEも積極的に提案していく考えだ。

 アクティビティは、ホテルやプロダクションの提案から選択する場合が多いが、言語に頼らずに楽しめるものを選ぶ必要がある。また、ヨーロッパでのMICEの場合、日本人は現代風なものよりも伝統的、歴史的なものに興味を持つ傾向がある。このため、トルコではベリーダンス、スペインではフラメンコなどの舞踊鑑賞といった、定番のものになりがちだという。

 こうしたなか、ミキ・ツーリストでは、アクティビティのバリエーションを増やすとともに、新しい提案もしている。例えば、ロンドンのあるインセンティブツアーでは、ビートルズのコピーバンドを用意。新しいものでも認知が高く、開催地ゆかりのものだったこともあり、参加者からも好評だった。

 伝統的なものでも方法次第では面白くなる。1997年にスペインで実施したインセンティブツアーでは、小さな闘牛場でミニ闘牛ショーを実施。1000人規模の団体で会場を貸切し、まずは闘牛士のパフォーマンスを鑑賞し、その後、クライアント企業の社長が闘牛士として登場。1歳から2歳の子牛を使ったカペア(闘牛遊び)を実施し、参加者からも体験希望者を募ったところ、大好評だったという。

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