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ハワイ・マーケットトレンド、2ケタ増で推移するMICE最新動向

“ハワイでMICE”の真価が浸透、新たなビジネスチャンスあり
MEET HAWAII、ベニューの取組みも強化

  • 2015年9月1日(火)
ハワイならではの雰囲気もMICE開催の魅力に
©Hawaii Tourism Authority(HTA)/Dana Edmunds

 ハワイのMICEが好調だ。2014年はリーマンショック後で最高を記録し、日本でも2015年に入って2ケタ増で推移。5月末の時点で、前年比3割増で設定した年間目標の半分を超えた。ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)が訪問者数に占めるMICEの割合を20%へと引き上げをはかるなか、アジア、とりわけ外国人訪問者で最大の日本市場を強化する動きを強めている。先ごろ来日したMEET HAWAIIアジア太平洋地区アカウントディレクターのジャネット桑田氏をはじめ、関係者にハワイのMICEの現状や取り組みを聞いた。


課題がプラス要素に

ハワイ・コンベンション・センターでは屋外でのアレンジも可能
写真提供:ハワイ州観光局

 ハワイにおけるMICEの最大市場は米国本土であるのは変わらない。しかし、桑田氏は「米国本土はこの数年、年間1%から3%の増加率で安定しているが、アジアは20%前後と急成長している。パイとしては小さいが、それだけポテンシャルがある」と期待を示す。日本市場のMICE比率は5%で、伸びしろがあるとする。

 桑田氏によると、アジアの特徴は短いピリオドで大型案件の予約が入ること。米国本土は28ヶ月から36ヶ月前の予約が主流だが、アジアでは6ヶ月から12ヶ月前の予約が全体の8割を占める。MICEは早期予約が有利で、日本では予約の遅さが指摘されているが、「現在の予約にオントップして伸ばせる」とプラスにも捉える。米国本土の早期予約からアジアのラストミニットまで、最後まで高めていけるのだ。

クアロアランチの人気プログラム・チームビルディングは海と陸の双方のプログラムを複数用意

 ただし、アジアで唯一の成熟市場である日本は、他の新興市場とは少し状況が異なる。伸び盛りの中国や台湾などでは1000名以上の大型団体は珍しくない。一方、日本は「コンスタントに伸びてきた」(桑田氏)が、案件あたりでは「400名前後が中心」(ハワイ州観光局/HTJセールスマネージャーの平牧紗美氏)というように、他のアジア市場ほど大きくはない。しかし、平牧氏は「2015年1月以降は2桁増。ハワイのホテル価格が5%前後増加している中で成長し、800名前後の団体も増えている」と好調な推移を説明する。

 この増加要因として桑田氏、平牧氏ともに挙げるのが、国内景気の上向き基調だ。自動車関連企業を中心に、地方やこれまで国内での実施が中心だった企業から、“ハワイで初MICE”という取り扱いも増えているのだという。

 もうひとつ、桑田氏が指摘するのは、「ハワイでおこなうMICEの効果に対する認知浸透」だ。リゾート地=レジャーという先入観で、ハワイでの開催を敬遠する向きがあった“堅め”のMICEが増えてきた。「ハワイならではの雰囲気や時間の流れのなかでリフレッシュし、新たな発想が生まれるという声が多い」(桑田氏)のだという。

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 この効果は米国本土では知られていることで、それを「日本市場に対してもMEET HAWAIIとして前面的に打ち出した」(桑田氏)。平牧氏も「ハワイに来たからこそできるMICEがある。価格に見合った価値、高品質な時間を提供できることをアピールしていく」と、その考え方を強調する。

 MEET HAWAIIも立ち上げから2年が経過し、日本発MICEの増加に機能している。窓口を一本化したことでナレッジが集中し、オーガナイザーの企業風土や目的を踏まえた対応がスムーズにおこなえるようになった。現地サプライヤー側も「MICEに関するデータが1つに集約されて利用しやすい。MICEに特化したセールス機会も増え、新マーケットの開拓もしやすくなった」(クアロアランチ、マーケティング営業本部長のウィッティ加代氏)と、その効果を語る。

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ハワイ州観光局