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ハワイ・クローズアップ:「ウルトラハワイ」に旅行会社が期待できる3つの効果

ウルトラマンのハワイ・ファミリー旅行
各施策を活かし、販売機会の拡大を

  • 2014年3月13日(木)

旅行には男性の意欲が不可欠
もう一度、旅の魅力を思い出すきっかけに

スタンプラリーやウルトラファミリーの立像は観光スポットやショッピング施設などに置かれているので、巡りながら観光が楽しめる。家族全員での旅行計画をすすめたい
(C)円谷プロ

 このキャンペーンではさらに、男性への訴求を高める意図もある。「現在の観光マーケティングは“女性目線”が中心だが、男性にもう一度旅を楽しんでもらうきっかけとしたい」と森氏はいう。特に家族旅行の場合、最終的な判断はお金を出す男性が下すケースも多い。

 男性へのアピールについてはすでに手ごたえを感じている。森氏が旅行会社でプロモーションの説明をすると、各社の男性担当者がいつにも増して積極的に話を聞くという。日本旅行・高橋氏も「話を聞いてわくわくした。このプロモーションに関わることができてうれしい」と、男性ならではの率直な感想を話してくれた。

 いつもは女性(妻)優位の旅の計画に、男性(夫)も能動的になって子供と一緒に参加する。準備段階から家族のコミュニケーションが弾めば、旅行がさらに楽しいものになるだろう。ハワイ商品は競合デスティネーションと価格面での競争力が弱いが、ウルトラマンが付くことで、「男性が価格だけで判断するのではなく、その分の費用を払っても行きたいと思う決め手になれば」(高橋氏)という効果も期待している。


新感覚で訴求する新しいハワイ

普段戦っているヒーローが、親孝行をしながら旅行を楽しんでいるギャップ感がユニークで、新鮮なハワイを象徴
(C)円谷プロ

 プロモーション効果への期待が高まる一方、特にウルトラマンファミリーの立像やスタンプ台の設置、それを目当てとする旅行者が増えることで、「ハワイの雰囲気を壊すのでは」という懸念も聞こえた。しかし森氏は「影響があるとは思っていない」と強調する。キャンペーンの露出場所は定番スポットが多く、穴場的な場所や地元の人が大切にする場所は取り上げていない。それよりも「旅行地には多様な人々が訪れるもの。ウルトラマンファミリーもその中の一つとして、寛容に受け止めてほしい」と語る。現地側では今回のキャンペーンを理解し、協力しているという。

 そんな不安も、今回撮り下ろしのプロモーション映像を見れば払拭されるだろう。サーフィンに興じるウルトラマンタロウと父、ビーチサイドでくつろぐバルタン星人とピグモン、夕陽に溶け込むビーチでフラを習い、ウルトラの父と母にはバウリニューアルのプレゼントも。ウクレレで奏でられる「ウルトラマンの歌」と相まって、旅行とは縁遠いように思えたキャラクターとハワイがマッチし、新しい感覚でハワイを見ていることに気付く。

HTJマーケティング本部長・ミツエ・ヴァーレイ氏

 3月6日の記者発表会では、マーケティング本部長・ミツエ・ヴァーレイ氏が「新しいハワイを感じ、子供から大人まで必ず自分がしたいことが見つかるスペシャルなデスティネーションであることを知ってほしい」とアピールしたが、まさにそれが実感できるプロモーションだろう。「ウルトラハワイ」の旋風を旅行業界として積極的に活用しつつ、今後の観光マーケティングの試金石としても見守っていきたい。




記事:山田紀子
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