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レストラン予約のポケットコンシェルジュ、訪日客への取組強化

  • 2015年8月30日

 ポケットメニューは、レストラン予約サイト「ポケットコンシェルジュ」において、訪日客の取り込みを強化する。4月から英語版ウェブサイトの運営を開始。このほど英語版Facebookページも開設した。

 ポケットコンシェルジュは、ミシュランで3ツ星を獲得したレストランや、予約が取れない有名レストランなどを対象に予約・決済サービスを提供している。予約時にメニューの選択や事前のクレジットカード決済が可能であるほか、利用者は食事の目的や苦手な食材、記念日の演出などをレストランに依頼することもできる。

 同社代表取締役社長の戸門慶氏によると、訪日外国人の日本の食を体験したいというニーズの高さを踏まえ、サービス開始を決定した。サービスを通し、「厳選した日本のレストランを(外国人に)知らせていくことで、日本の食文化も世界へ広めていく」考えだ。

 メインターゲットは同社で今まで取扱実績があるアメリカ、台湾、香港、シンガポール。富裕層を中心に取り込みをはかる考えだ。4月のサービス開始後、訪日客の予約は毎月順調に増加しており、全体の予約の約1割を占める。戸門氏は「今年中にシェアを2割まで広げたい」と意欲を述べた。

 同社では訪日客に対し、1度の訪日でサービスを複数回利用してもらうための取り組みをおこなっているところ。訪日客には連絡先として宿泊先を登録してもらい、宿泊先の近くのレストランを提案しているほか、予約が取れない場合は同ジャンルの別のレストランを提案しているという。

 日本語版では東京、横浜、京都エリアで約300店舗を掲載しており、このうち英語版では約30店舗を紹介。今年中に約150店舗の情報を掲載したい考えだ。今後は英語ブログなどを活用し、寿司の食べ方など、日本の食文化に関する情報も提供していく考え。

 さらに、旅行会社やホテル、訪日客向けサービスを提供している会社などとアライアンスを組み、認知度の向上と利用促進をはかっていく。旅行やホテル関連のウェブサイトからポケットコンシェルジュへの流入を促す仕組みづくりをおこなう予定。旅行会社に対しては、個人旅行の際の利用やポケットコンシェルジュ掲載レストランを組み込んだパッケージツアーの造成などを提案していく考えだ。